さざなみ情話

乙川優三郎著 『さざなみ情話』
【あらすじ】
銚子に住む“修次”は、川船頭。
主に「しょうゆ」を江戸に運ぶ仕事を生業としている。
だが、借金して手に入れた舟では稼げる金もしれている。
父と兄を海で亡くした彼は、母と妹の面倒もみなければならない。
松戸の平潟河岸で出会った女が、そんな彼の人生に希望を灯してくれた。
“ちせ”というその女は、売笑をしていた。女衒に買われ流れてきたのだ。
彼女を身請けして添い遂げようと修次は決意するのだが・・・。
「しょうゆブロガーさん、しょうゆプンプンの時代小説がありますよ~♪」
と言って、同僚Mくんが貸してくれた文庫なのですが、これが泣けます(T_T)
全編切なくて、重苦しい話ではあるのですが、
とにかくハッピーエンドであることもあって(ネタバレでスミマセン)、
最後はスッキリとした読後感を味わえます♪
私にとって、この物語に感情移入しやすかった理由は、
私が生まれ育って、今もなお住み続けている地域が
舞台であることが大きかったと思います
しかも私の職場、荷下ろし場と蔵があった日本橋小網町だし。。。
もちろん、大好きなしょうゆはもちろんこと、
銚子、野田の話も随所に出てきますし、
後半には野田のお大尽、茂木さんの分家の旦那といった方も登場!
しょうゆ好き、時代小説好きにとっては、美味しい小説になっています(笑)
しょうゆ大好きなあなたに超オススメの1冊です♪
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